《No16 色の支配者 ショック・ルーラー》の考察、というより裁定の紹介です。
ショック・ルーラーの効果は、言ってみれば大寒波の強化版。使い勝手は良くないものの、コレクション及び効果の考察という側面では大変魅力的なカードです。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。次の相手ターン終了時まで、宣言した種類のカードをお互いに発動できない。
大きな違いは、モンスターの起動効果故にメイン2でも発動できる点。また、回数制限はあるものの、3回までカードを指定できるのはやはり強力。ではどんなものを封じられるのか、以下の公式裁定を見てみましょう。
「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」の効果によって"モンスターカード"を宣言して発動している場合、効果モンスターの起動効果・誘発効果・誘発即時効果・リバース効果を発動する事ができなくなります。
よって、モンスターの通常召喚や、「サイバー・ドラゴン」や「ダーク・アームド・ドラゴン」等のチェーンブロックの作られないモンスターの特殊召喚を行う事はできます。
また、「No.16 色の支配者ショック・ルーラー」の効果によって"モンスターカード"を宣言して発動している場合でも、チェーンブロックの作られない永続効果は通常通り適用されます。
http://yugioh.faq.konami.jp/EokpControl?&tid=64262&event=FE0006
ショック・ルーラーが封じられるのは、あくまでもモンスター効果の発動であることがわかります。この効果の前にはあらゆる場所におけるカードの発動が不可。強制である光と闇の竜ですら地砕きで破壊されます。しかし、チェーンブロックを作らない永続効果やルール効果には一切干渉せず、相手の展開を阻害するには今一歩と言えます。
ただ特定のデッキには効果絶大です。墓地蘇生が基本のクジャドルやリクルート系の墓守・剣闘獣には大変ききます。モンスター主体にしているほど、このカード1枚で何もできなくなってしまうのです。ただし、それならば《大熱波》のほうがより拘束力は上。また、ATK2300程度の貧弱なステータスがいつまでも場に要られる保証はありません。ダムドやヒュペリオンならば自身のルール効果と攻撃力のみで簡単に突破されてしまうからです。
さらにレベル4を3体も必要とする大型エクシーズなのが痛い。この辺にはライバルが多く、戦闘が厳しいこのカードを出すことは極めてまれでしょう。
「汎用的すぎる効果はむしろ使い難い」という典型です。
そんなルーラーさんですが、チェーンに乗るモンスター効果などの説明に使えるなど脇役なりに活躍できる場面があって意外と好きなカードです。エクストラのお守りにでもひとつどうぞ。
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