魔法の筒とディメンションウォール | ルールの世界地図 遊戯王情報ブログ -Book of Rules for Yugioh-

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2011年12月5日月曜日

魔法の筒とディメンションウォール

魔法の筒a
今日はこの攻撃宣言時に発動できる二種類のカードの違いを説明します。




筒とウォールはぜんぜん違う

《魔法の筒》と《ディメンションウォール》ではどちらが強いか。普通は魔法の筒を選びます。けれど、それらがどう違うかは意外と知られていません。

何が違うか

《魔法の筒》
通常罠(準制限カード)
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。 相手モンスター1体の攻撃を無効にし、 そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
《ディメンション・ウォール》
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
この戦闘によって自分が受ける戦闘ダメージは、 かわりに相手が受ける。
単純に言うと、魔法の筒は攻撃を無効にして攻撃力分のダメージ。
対してウォールは、戦闘ダメージの移し替えです。攻撃を無効にすることはできません。
どちらも攻撃宣言時にしか発動できませんが、その使い方は全く違うのです。

具体例

例えば、自分フィールド上にATK1900のアナザーネオスが攻撃表示でいるとします。あいてはATK2100のサイドラです。

【魔法の筒の場合】
サイドラの攻撃を無効にしてその「攻撃力分の効果ダメージ」を相手に与えます。

【ディメンションウォールの場合】
サイドラの攻撃は無効にならず、アナザーは戦闘破壊されます。しかし、この時の戦闘ダメージ「200」は相手に与えられます。これは効果ダメージではなく、あくまでも戦闘ダメージです。

チェーン出来るか

では、筒と筒、ウォールとウォール、又は筒とウォール。これらをチェーンして相手の攻撃宣言時に発動できるでしょうか?
結論を言えば、可能です。
それぞれが「攻撃宣言時」というタイミングで発動できるためです。しかし、実際にそれをするのは現実的ではありません。

1:【筒→筒】

サイドラ→攻撃表示のアナザーネオス
チェーン1:魔法の筒A
チェーン2:魔法の筒B

逆順処理によって、魔法の筒Bの効果でサイドラの攻撃が無効になり同時に相手に2100の効果ダメージ。一方、魔法の筒Aは攻撃を無効にすることができない(既に無効になっている)ため、効果ダメージも与えられない。
アナザーは破壊されない
魔法の筒は、攻撃を無効にしてはじめて効果ダメージを与えられます。よって攻撃を無効に出来なかったので筒Aはダメージは与えられません。
これを応用すれば、相手は月の書などでダメージを回避できることになります。

2:【ウォール→ウォール】


サイドラ→攻撃表示のアナザーネオス
チェーン1:ディメンションウォールA     
チェーン2:ディメンションウォールB
逆順処理によってB→Aの順で適用。この時点では何も起こらず戦闘は続行される。
戦闘ダメージ計算後、ライフ計算時にディメンションウォールBの効果で、自分が受けるはずだった戦闘ダメージ「200」を相手に移し替える。戦闘ダメージは1度の戦闘で1回しか発生しないので、Aの効果は適用されない。
ウォールは戦闘を無効にしないので当然戦闘を行います。しかし、実際に戦闘ダメージを受けるのは相手。そして、ウォールを何枚発動しても移し替えられるダメージは1つだけですので、相手には200しか与えられません。

3:【筒→ウォール】or【ウォール→筒】


サイドラ→攻撃表示のアナザーネオス
チェーン1:魔法の筒
チェーン2:ディメンションウォール
or
チェーン1:ディメンションウォール
チェーン2:魔法の筒
この場合、どちらの場合も魔法の筒の効果が攻撃宣言時に適用されるのでサイドラの攻撃は無効になり、効果ダメージ2100が発生します。ダメージ計算には至らず、アナザーは戦闘破壊されません。また、戦闘ダメージの移し替えも起こりません。
魔法の筒による効果が実際に適用されるのは攻撃宣言時です。対して、ディメンションウォールの効果は実際に戦闘が行われないと発揮されません。
つまり、どちらを先にしても結局は魔法の筒による攻撃の無効が先に適用されてしまうので、ディメンションウォールを使う意味が全く無いことになります。

結論

魔法の筒やディメンションウォールを1体のモンスターに併用しても無意味である。

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