【帝と落とし穴の奇妙な関係 その1】 | ルールの世界地図 遊戯王情報ブログ -Book of Rules for Yugioh-

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2011年12月3日土曜日

【帝と落とし穴の奇妙な関係 その1】

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氷帝メビウス
以前にも書いた記事なんですが、再掲。めちゃくちゃ基本的なことを書いてあります。


よくある質問


Q: 《氷帝メビウス》を召喚した時、相手が《落とし穴》を発動しました。氷帝メビウスの効果は発動できますか?

A: メビウスの誘発効果が発動し、それにチェーンする形で相手は落とし穴を発動できます。メビウスの発動時に相手の落とし穴を選択した場合、まず落とし穴の効果でメビウスが破壊され、次にメビウスの効果で選択した落とし穴が破壊されます。

どうして発動するか


初心者はよく『落とし穴は召喚を無効にしているから発動しない』と勘違いしているようです。でも実際には落とし穴は『召喚に成功したモンスターを破壊』するもの。発動タイミングが召喚時に限定されているだけで、別に召喚を無効にしてはいません。

次にメビウスと落とし穴のどちらが先に発動できるかを考えます。
すごく乱暴な言い方ですが、モンスター効果から先に発動します。同じ条件下で複数のカードが発動する場合には誘発効果から先に発動する、という決まりがあるからです。この場合の誘発効果とはメビウスの召喚成功時の破壊効果です。落とし穴はたんなるクイックエフェクトなのでメビウスにチェーンして発動。
チェーン1:メビウス → 対象を指定
チェーン2:落とし穴

なんでメビウスを破壊しているのに、メビウスの破壊効果がでるのか


よく、ミラーフォースをサイクロンで破壊して無効にしている人がいます。けれどこれは不可能です。ミラーフォースにチェーンしてサイクロンを発動しても、ミラーフォースというカードを破壊出来るだけで、効果には影響しません。
落とし穴も同じです。メビウスは破壊できても、既に発動しているメビウスの効果まで無効にはできないのです。

じゃー、結局メビウスの効果は発動しているの?


どういう理解なのか、こういう解釈をしている人がいます。
メビウスの効果に落とし穴をチェーン。
すると、逆順処理で落とし穴の効果が先に発動してメビウスを破壊。次にメビウスの効果が発動してカードを破壊します。

「逆順処理」というものを「後からチェーンしたものから発動する」と思い込んでいるようです。当たり前ですが、実際に発動しているのはチェーンを組む段階です。
これをちゃんと理解していないと、スキドレなどはモンスター効果を発動させない、などの勘違いをし続けます。

とりあえずまとめ


氷帝メビウスの召喚成功時、まずその召喚成功時の誘発効果から先に発動します。そして同じ条件で発動できる罠カードの落とし穴をメビウスの効果にチェーンして発動します。

チェーン1:メビウス
チェーン2:落とし穴

チェーンを組み終わったならば逆順に処理します。
まずは落とし穴の効果を解決してメビウスを破壊します。次にメビウスの効果を解決して発動時に指定したカードを破壊します。このとき、チェーンした落とし穴も破壊することができます。
あまりに初歩的ですが、意外とわかっていない人って多いんですよね

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