《異次元グランド》 | ルールの世界地図 遊戯王情報ブログ -Book of Rules for Yugioh-

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2011年11月4日金曜日

《異次元グランド》

異次元グランド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《異次元グランド》

通常罠:このターン、墓地に送られるモンスターは墓地に行かずゲームから除外される。

結論から言いましょう。このカードは使いづらいです。しかし無限の可能性があります。

やればできる子です。そう信じています。

 

スーレアの外れ枠のような扱いを受けているこのカードですが、効果自体は1ターン限りの《次元の裂け目》であり、決して弱い効果ではありません。しかし、このカードにはそもそも以下のような欠点があります。

1:永続ではない

2:罠なので発動が遅い

3:墓地に既にあるカードを除外できない

4:自分で除外するカードを選べない

5:モンスターしか除外できない

まず、複数ターンにわたって除外するわけではないので相手の動きを封じるのは力不足です。最初から除外をメインにした次元帝などにはまず入ることはありません。

次に罠カードなのでどうしても1ターンの猶予が挟まります。単純に次元の裂け目の方が手っ取り早く相手を除外できます。

更に、墓地には干渉できないので墓地からの特殊召喚を妨害する目的には使えません。それらを阻止するにはもっと扱いやすいDDクロウなどがおすすめできます。

もっと言えば、相手にとっては1ターン待てばモンスター除外を防げるので能動的に除外するのは困難であることが挙げられます。相手ターンで発動しても、結局相手がする行動に左右されてしまいます。ライトロードなどの強制的にカードを墓地に送る効果でもない限りは、相手がモンスターの除外を避けるのは決して難しいことではありません。

追い打ちをかけましょう。結局モンスターしか除外できないのでブリューナクなどを完全に止めることはできません。【リチュア】や【ジェムナイト】などに対しては魔法・罠も除外したほうが都合よく、中途半端さが目立ちます。

 

ここまでボロクソに言っても実は隠れたメリットがあります。

A) 通常罠なのでサイクや大嵐に強い

B) 除外するタイミングを適宜に選べる

C) 暗黒界に強い

D) クロウなどとはそもそも使い方が違う

 

最も注目すべきは通常罠である点です。永続的な除外は魅力的ですが大嵐やサイクを前にしては無意味です。また、永続効果は自分にも悪影響を及ぼします。自分のモンスターが破壊されれば当然除外されるわけです。1ターンだけならば被害は最小限に抑えられます。何よりも、永続効果を複数ターン維持してまで相手を妨害し続けることが可能であるとは限りません。

 

クイックエフェクトゆえに除外するタイミングは基本的に選べます。これはDDクロウなどにも言えますが、相手のマストカードを確実に潰すことは大変重要です。

 

暗黒界は効果でカードを捨てるため、このカードを暗黒界の門などにチェーンすれば相手は墓地アドと手札アドの2つを同時に失います。メタモルポットの戦闘時のリバース効果に対してはDDクロウよりも強力です。

 

そもそも除外を相手のメタだけに使うのはもったいない。

昨今では除外デッキは衰退の一途を辿っています。原因は定かではありませんが、やはり速さを求める現環境に付いていけないことは一端でしょう。ルール介入型のカードは脆く対処が簡単だからです。その中でこのカードは立派なルール介入型のカードとして扱いやすい部類に入ります。単なるメタカードと捉えなければ、結構活躍の場面がありそうです。

 

全体的に押しが弱いのは仕方ありません。ちらっと見ただけでビビっときただけですから。デッキに組み入れていいかどうかはとても悩みます。

でもまあ、強制脱出装置が立派なメタカードとして昇格したことを考えればこのようなカードにも光が当たりそうな予感はします。

 

おわり。

 

 

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