ゴーズと死霊とエレキリン | ルールの世界地図 遊戯王情報ブログ -Book of Rules for Yugioh-

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2012年2月3日金曜日

ゴーズと死霊とエレキリン

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前回の記事が未完成なのに性懲りもなく別のテーマを書いてしまいました。というわけで、今回の主役カードです。 giraffe calf | out of reach
By Adam Foster
《冥府の使者ゴーズ》

効果モンスター(制限カード)
星7/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500

自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。

  • 戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」 (天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。
    このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
  • カードの効果によるダメージの場合、
    受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
《魂を削る死霊》

効果モンスター
星3/闇属性/アンデット族/攻 300/守 200

このカードは戦闘では破壊されない。
このカードが魔法・罠・効果モンスターの効果の対象になった時、 このカードを破壊する。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時 、 相手の手札をランダムに1枚捨てる。

《エレキリン》

効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1200/守 100

このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃によって相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、 相手はこのターンのエンドフェイズ時まで 魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事ができない。

これらのカードは、直接攻撃時の戦闘ダメージ計算後に誘発効果を発動します。つまり、相手の場ががら空きで手札にゴーズがある場合に死霊やエレキリンで直接攻撃をすると、手札のゴーズの効果も発動することになります。

それにはお馴染みの『同時に複数のカードが発動した場合の処理』を当てはめればいいわけです。

場が空で、手札にゴーズがあるときに死霊が直接攻撃した時の処理です。

戦闘ダメージ計算直後、まずターンプレイヤーである死霊の側のハンデス効果が発動。それにチェーンして相手の手札のゴーズの誘発効果が発動します。


【発動時】
  • チェーン1 死霊のハンデス効果
  • チェーン2 ゴーズの特殊召喚効果
【効果解決時】
  1. ゴーズ自身を手札から特殊召喚。
  2. 死霊の効果で手札をランダムハンデス

この処理では、ゴーズはハンデスされる前にフィールド上に出てくるため、死霊のハンデスを回避すること出来ます。もちろん、他に手札がある場合にはそれを捨てます。

また間違いやすいのですが、ゴーズの効果は

  1. 「手札で発動する誘発効果」
  2. 「フィールド上で発動する誘発効果」

の二種類があります。トークンを出したりする効果はフィールド上で発動する強制の誘発効果なので、死霊によるハンデス処理の後で発動することになります。

よって、死霊のハンデス後に相手のフィールド上にカイエントークンが出てくることになります。

死霊の効果と同じように、エレキリンの誘発効果にチェーンしてゴーズの効果を発動させます。わかりづらいのですが、エレキリンの「魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない」という効果効果は誘発効果です。ダメージ計算に発動し、その効果が適用されてからエンドフェイズまでの間までを封じる効果です。アンティークギアより不安定で範囲が限られるのが欠点です。


【発動時】
  • チェーン1 エレキリンの誘発効果
  • チェーン2 ゴーズの特殊召喚効果
【効果解決時】
  1. ゴーズ自身を手札から特殊召喚
  2. エレキリンの無効化効果が適用

エレキリンの無効化は発動させない効果です。よって、大寒波にチェーンできることと同じ理屈で、エレキリンの効果にチェーンして発動することができ、又その発動は阻害されません。

しかし、ゴーズは特殊召喚はできてもカイエントークンを出すことはできません。なぜならば、カイエントークンを特殊召喚する誘発効果が発動するのは”エレキリンによる無効化効果が適用された後のタイミング”だからです。

無効化効果が適用されているので、強制効果であるはずのゴーズのトークン特殊召喚効果も発動することができません。

余談になりますが、エレキリン自体はそこそこ強力。
レベル4としては低攻撃力ながら、安定したメリットモンスターです。エレキ特有のロックデッキならば活躍の幅があると思われます。
また、無効化はエンドフェイズまで続くというのはあまり知られていませんが重要なポイント。なんかといえば、自身より後で攻撃するモンスターを様々な効果から守る事ができる為です。

例えば、相手の場に次元幽閉などがあっても、エレキリンの攻撃によって他のモンスターの攻撃を通しやすくなります。もしもエレキリンにかけられても、聖槍などで守ればいいだけです。元々の攻撃力が低いので、聖槍によるダメージの減少分は大したことがありません。

今後の雷族の種類やサポート増加によっては、エレキが台頭してくるかも知れません。その時にはエレキリンの存在を思い出してあげてください。

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